三瀧山不動院
〒980-0021
仙台市青葉区中央二丁目5-7
(クリスロード商店街)
TEL022-221-3056
FAX022-227-7715 |
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住職のお話 |
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2006年11月
南無三
インドの人々が挨拶をするとき、合掌をして、「ナマス・テー」と言います。
インドでは「おはよう」も「こんにちは」も、そして「さよなら」も、すべて「ナマス・テー」です。「ナマス」というのは、ヒンデイー語で「敬礼します」の意味であります。そして「テー」は「あなた」でありますから、「あなたに敬礼します」というのがインドの人々の挨拶であります。非常にすばらしい挨拶だと思います。
このヒンデイー語の「ナマス」は、古代インドのサンスクリット語では「ナマッハ」もしくは「ナモー」といいました。サンスクリット語は仏教経典の言葉で、(ぼん語)と呼ばれているものであり、経典が中国語に訳されたとき、「ナマッハ」「ナモー」は『南無』と訳されました。
『南無』とは、「全身全霊をこめて、みほとけを拝み、経典の教えを信ずることを表明した言葉」であります。きみよう、これを意訳しますと(帰命)となります。「南無」ついた言葉で、いちばん有名なのは、(南無阿弥陀仏)と(南無妙法蓬華経)であります。(南無阿弥陀仏)は(お念仏)といわれ、西方の極楽浄土におられます仏である、阿弥陀仏への帰依を表明した言葉であり、阿弥陀仏を信じ、阿弥陀仏にすべてをまかせることを意味します。浄土宗や浄土真宗において、このお念仏が唱えられております。
(南無妙法蓬華経)は(妙法蓮経)すなわち(法華経)への帰依表明した言葉であり、これを、(お題目)といいます。日蓮宗においては、この『お題目」を唱えております。
それから、禅宗(曹洞宗・臨済宗)においては、(南無釈迦牟尼仏)と唱えられますが、これは、仏教の開祖でありますお釈迦への帰依を表明した言葉であります、さらに《南無三》という言葉があり、《南無三》は、正しくは「南無三宝」であって、三宝というのは、「仏」と「法」(教え)と「僧」(教団)の三つであり、「仏・法・僧の三宝に帰依します」というのが、《南無三》の本来の意味であります、
しかし、今日では、この「南無三』は、なにか大事が突発したとき、あるいは失敗をしたとき、「大変だ」「しまった」の意味で使われており、三宝に助けを求める言葉と思われたのではなかったのでしょうか。
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2006年10月
五色の幕
お堂内、参道に五色の慕が匝らされていますが、この五つの色には、なにか意味があるのでしようか。
お堂内、参道には白・赤・黄・緑・紫の五色の幕が張り匝らされております。この五色は五正色(ごしょうじき)とか五大色(ごだいじき)ともいい、正式には緑色は青色で紫色は黒色となります。この『白・赤・黄・青・黒』の五色の意味については、大まかには二つの系統の考え方が伝えられています。
一つには中国の五行説に関連づけられたものであります。
二つには真言密教の説に基づくものであり、いずれも、先の五つの色によるものです。
このうち、真言密教に基づくものが、「お不動さまの幕に関係する五色」となると思われます。真言密教における五色とは、金剛界曼茶羅の五仏に関連するもので、すなわち、白は中央の大日如来を、青は東方の阿閃如来を、黄は南方の宝生如来を、赤は西方の阿弥陀如来を、黒は北方の不空成就如来と、その持てる徳をそれぞれ表すというものです。また、密教の五大(五輪)説とも関係づけられてもおり、その五大説とは、すべての存在は地大、水大、火大、風大、空大によって構成されていると説くもので、地を象徴するものとして方形(四角)と黄、水は円形で白、火は三角で赤、風は半月で黒、空は団形(宝形)で青とされます。これを下から順に重ねると五輪塔となり、大日如来のお姿そのものとなります。そしてこの大日如来と不動明王とは同体である事とから、この五色はお不動さまの色であるとも考えることができるのです。
五色にはこのような意味があるのです。
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